ものの見方を多様にするEDITING JOURNEY

モノの見方を多様にし、発想や思考を柔軟にする「知の編集術」。エディトリアルな技法を追い求めて悪戦苦闘する経過を記録する武田英裕のログサイト

エディトリアルジャーニーへ ~方法の冒険の旅に出る~

2016年の10月末から松岡正剛さん(以下、セイゴオ先生)が率いる編集工学研究所主催のISIS編集学校「守」のコースを受講している。僕はこのコースでは38期生となり、2017年の2月まで17週間にわたって合計38のお題を解きながら編集の "型" というものを学んでいる。

 

ちなみに、この学校でいう"編集"とは雑誌や映画などの特定の活動領域の編集ではなく、情報の加工やコミュニケーション全般までを視野に入れたとても広い意味で編集といっている。

 

この講座を受けるきっかけとなったのが以下の本だ。僕は大学のころからセイゴオ先生のとく編集の考え方にひかれ続けてきた。著書はあらかた購入し、読めば読むほどその博識で柔らかい視点に多様に学ばせ続けてもらった。そのベースとなっているのが編集工学で、それを解説した本がこれだ。

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セイゴオ先生が提唱する編集工学であるが、ある程度まとまってその考え方が述べられている本は『知の編集工学』と『知の編集術』の2冊だ。ただ、どちらの本をどれだけ読んでもなかなか編集工学の工学っぽさや学問っぽさがさっぱりわからず、煙に巻かれている感がぬぐえなかった。初めて手に取ったのが大学生の時だったこともあり、僕がイメージしていた学問や工学っぽさが、明確にはこの本の中にみつけられなかった。

でも、ずーっと気になっていた。その考え方を学ぶための学校としてISISにてコース「守」「破」「離」が提供されているということも知っていた。ただ、受講料が10万円ということもあり、なかなか個人でポンッと支払うにはなかなかハードルが高い。

 

そんなこんなで、ずーっと受講せずにいたのだが、昨年おもいきって受講した。お金の余裕もできたこともあるけど、自分やチームで取り組んでいる新たなビジネス創出のための手法を自覚的に型にしたいという強い欲求が自分の中に芽生えていたからだ。

 

受講をはじめてみて、なるほど編集の型というもののパワーというのが少しずつ分かってきた。そして、世にある様々なモノゴトがどういう方法や技法によって構成され・出来上がってきているのかかというプロセスや編集技法に自覚的になりつつある。ものの見方のOS(Operating System)をバージョンアップしているような感じだ。

 

「守」のコースで取り組む編集稽古では、お題が出題され、生徒が回答し、先生がフィードバックを返す。特に、生徒が回答をする際に、回答作成までの思考プロセスを毎回振り返させられるのだが、これがいい。自身の思考プロセスに自覚的になればなるほど、自分がもつモノゴトへの見方にどのようなフィルターがかかっているかがわかる。これがわかるということは、フィルターの外し方もわかるということだ。

 

そういうことであれば、日常的に聞いたり読んだり体験したりして学んだことに対しても振り返りを行い、そこから編集の型をぬきだせるんじゃないか、そんな稽古はお題に限らず日常的にしていったほうがよさそうじゃないか。

 

そんな問題意識から、エディトリアルジャーニーと称したこのブログを立ち上げた次第だ。